コーポレート・ガバナンス 米乐YY易游


基本的な考え方

川崎重工はグループ全体として、株主・顧客・従業員・地域社会などのステークホルダーの皆様に対して透明性の高い経営を行い、円滑な関係を構築しながら、効率的で健全な経営の維持により企業価値を向上させることを、コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方とし、当社グループにふさわしいコーポレート・ガバナンスの構築およびその継続的な充実・強化に取り組んでい米乐YY易游。


企業統治体制の概要

川崎重工は監査等委員会設置会社であり、米乐YY易游会の任意の諮問機関として指名諮問委員会および報酬諮問委員会を設置し、業務執行機関として経営会議、執行役員会などを設置しています。
当社における主な会議体およびその内容は以下の通りです。

米乐YY易游会

米乐YY易游会は、その員数13名(うち、5名は監査等委員である米乐YY易游)のうち社外米乐YY易游は7名(うち、3名は監査等委員である米乐YY易游)であり、過半数を占めています。また、2024年6月には初めて女性の社内米乐YY易游(監査等委員)が就任しました。現在、女性米乐YY易游は5名、外国籍米乐YY易游は2名と、知識・経験・能力のバランスに加えてその多様性を促進し、より多角的な経営判断ができる体制としています。さらに、米乐YY易游と各事業責任者(カンパニープレジデント等)を分けることにより経営の監督と執行の分離を進め、米乐YY易游会の監督機能の強化を図っています。なお、議長は米乐YY易游会の決議により会長が務めています。
米乐YY易游会では、決裁規則に基づき上程される各議案について審議するほか、米乐YY易游会実効性評価の結果等を踏まえ設定したテーマについて討議を行っています。2023年度は、グループガバナンス強化、コンプライアンス強化、女性活躍推進、資本コストや株価を意識した経営の推進等について議論しました。また、サステナビリティやコンプライアンス、リスクマネジメント、品質管理等、重要な経営課題については、基本方針を米乐YY易游会で決議し、執行側にその状況の報告を求める体制を整備しています。
これに加え、米乐YY易游会における審議の透明性および客観性の向上を目的に設置している指名諮問委員会および報酬諮問委員会は、議長および構成員の過半数を社外米乐YY易游としています。指名諮問委員会は役員選解任に関する方針・基準および役員選解任案についての妥当性などについて審議し、報酬諮問委員会は役員報酬に関する方針・制度および個別報酬の妥当性などについて審議し、それぞれ米乐YY易游会に答申もしくは助言を行っています。

米乐YY易游会

監査等委員会は社外米乐YY易游3名を含めた米乐YY易游5名で構成し、監査の実効性確保のため、社内米乐YY易游2名を常勤の監査等委員として選任しています。また、監査等委員には、適切な経験・能力および必要な財務・会計・法務に関する知識を有する者、特に、財務報告の信頼性確保のため、財務・会計に関する十分な知見を有している者を1名以上選任しています。

業務執行体制

業務執行に関しては、経営環境の急速な変化に対応できる体制として執行役員制度を採用し、業務執行決定権限の相当部分を、米乐YY易游会にて選任された執行役員に委譲することにより、意思決定の迅速化を図っています。
グループ経営全般における社長の諮問機関として、代表米乐YY易游およびカンパニープレジデントなどで構成する経営会議を設置し、業務執行における重要事項などを審議するほか、 全社経営戦略会議や重要プロジェクト会議にて各事業・プロジェクトにおける戦略、アクションプラン、ならびにリスク評価や対応策等について多角的な議論を行うことにより、意思決定および業務執行がより適切かつ効率的に行われる体制としています。
さらに、社長を委員長とし、執行役員全員で構成する執行役員会を設置し、米乐YY易游会で決定した経営方針や経営計画、経営会議における決定事項に基づき、業務執行方針を示達するほか、経営課題に関する意見交換などを行うことにより、グループ経営における意思統一を図っています。

コーポレート・ガバナンス体制図(2024年6月26日現在)

コーポレート・ガバナンス体制図(2024年6月26日現在)

役員体制(2024年6月26日現在)

          
当社における地位
氏名
業務執行 独立 米乐YY易游在任年数※1 指名諮問委員会 報酬諮問委員会 女性 外国人 米乐YY易游会出席回数※2 米乐YY易游会出席回数※2
米乐YY易游会長
金花 芳則
12 16/16 -
代表米乐YY易游社長執行役員
橋本 康彦
6 16/16 -
代表米乐YY易游
副社長執行役員
山本 克也
7 16/16 -
代表米乐YY易游
副社長執行役員
中谷 浩
4 16/16 -
社外米乐YY易游
ジェニファー ロジャーズ
6 15/16 -
社外米乐YY易游
辻村 英雄
4
議長

議長
16/16 -
社外米乐YY易游
吉田 勝彦
2 16/16 -
社外米乐YY易游
メラニー・ブロック
1 13/13 -
米乐YY易游(監査等委員)
加藤 信久
2 16/16 14/15
米乐YY易游(監査等委員)
柿原 アツ子
新任 - -
社外米乐YY易游(監査等委員)
石井 淳子
4
(7)
16/16 15/15
社外米乐YY易游(監査等委員)
津久井 進
2 16/16 15/15
社外米乐YY易游(監査等委員)
天谷 知子
新任 - -
  • ※1 監査等委員である米乐YY易游の在任年数の括弧書きは、監査役会設置会社における監査役就任期間を含めた在任年数です。なお、当社は2020年6月25日付で監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行しています。
  • ※2 米乐YY易游会・監査等委員会出席回数は2023年度実績。

米乐YY易游会議長

米乐YY易游会議長は、米乐YY易游会長が務めています。


コーポレート・ガバナンスの機能(機関・委員会など)

指名諮問委員会
概要 役員の選解任方針・基準および選解任に関する諮問機関
構成

議長:社外米乐YY易游

構成:社内米乐YY易游2名、社外米乐YY易游3名(うち、1名は監査等委員である米乐YY易游)

開催回数 2023年度 10回
報酬諮問委員会
概要 役員報酬の方針・制度および個別報酬に関する諮問機関
構成

議長:社外米乐YY易游

構成:社内米乐YY易游2名、社外米乐YY易游3名(うち、1名は監査等委員である米乐YY易游)

開催回数 2023年度 7回
経営会議
概要 グループ経営全般における社長の諮問機関として社長を補佐
業務執行における重要事項などの審議
構成

議長:社長

構成:代表米乐YY易游およびカンパニープレジデントなど
(注)業務執行監査の観点から常勤の米乐YY易游も出席

開催回数 月3回程度(2023年度 31回)
執行役員会
概要 米乐YY易游会で決定した経営方針や経営計画、経営会議における決定事項に基づく業務執行方針の示達
業務執行上必要かつ重要な報告、伝達、ならびに出席者の意見交換など
構成

議長:社長

構成:米乐YY易游会で選任された執行役員全員
(注)業務執行監査の観点から常勤の米乐YY易游も出席

開催回数 年2回(2023年度 2回)
サステナビリティ委員会
概要 社会・環境および川崎重工グループのサステナビリティを推進するための各種施策の審議・決定
当該施策の達成状況・遵守状況のモニタリング
構成

委員長:社長

米乐YY易游、カンパニープレジデント、サステナビリティ担当役員、本社各本部長など
(注)社外の知見および意見を委員会の意思決定に反映させる観点から社外米乐YY易游、業務執行監査の観点から監査等委員も出席

開催回数 年2回以上(2023年度 3回)
全社コンプライアンス委員会
概要 川崎重工グループにおけるコンプライアンスを徹底するための各種施策の審議・決定
当該施策の達成状況・遵守状況のモニタリング
構成

委員長:社長

米乐YY易游、カンパニープレジデント、コンプライアンス担当役員、本社各本部長など
(注)社外の知見および意見を委員会の意思決定に反映させる観点から社外米乐YY易游、業務執行監査の観点から監査等委員も出席

開催回数 年2回以上(2023年度 2回)
全社品質会議
概要 品質管理に関する全社方針の協議および徹底
本社、カンパニーおよび関連企業間での品質管理に関する情報共有
構成

議長:技術担当副社長

構成:本社企画本部、技術開発本部、カンパニー担当部門および関連企業担当部門の代表者など

開催回数 年4回程度(2023年度 4回)
全社経営戦略会議
概要 各事業部門における経営戦略および経営計画の策定・見直し
構成

議長:社長

構成:代表米乐YY易游およびカンパニープレジデント、カンパニー企画本部長など

開催回数 年2回(2023年度 2回)
重要プロジェクト会議
概要 経営成績に対する影響が大きい重要なプロジェクトの応札や投資決定前におけるリスク管理
当該プロジェクトに係るリスク評価および対応策などについて審議
構成

議長:企画本部長

出席者:本社関係部門および当該プロジェクト担当部門

開催回数 適宜開催

米乐YY易游の選定

米乐YY易游の選定プロセス

川崎重工の米乐YY易游会は、「米乐YY易游に求められる資質」を制定し、これに基づき米乐YY易游候補の選任を行っています。業容の異なる多様な事業部門を擁している当社においては、各事業および本社各機能における責任者としての豊富な経験を有する社内米乐YY易游と、企業経営や法曹・行政等に関する豊富な経験を有する社外米乐YY易游をそれぞれ選任することにより、米乐YY易游会全体としての知識・経験・能力のバランスおよびジェンダー・人種・国籍などの多様性を確保しており、その状況は、スキル・マトリックスとして下表の通り一覧化しています。なお、スキル・マトリックスに掲げた項目は、グループビジョン2030の実現のために必要な監督分野を「企業価値向上に向けたビジョン・戦略定義・ガバナンス整備」、「事業構造転換」、「成長基盤整備に係る取り組み」と定義し、これを機能させるために、各米乐YY易游に期待する領域、および求める経験として設定したものです。

  • 米乐YY易游会において知識・経験を活用し、議論をリードすることが期待される領域。
氏名 当社における地位 期待する領域 求める経験
事業戦略 ガバナンス 財務・会計 人事・組織マネジメント ものづくり(技術・開発・生産・品質) 営業・マーケティング IT・DX・セキュリティ 企業経営 グローバル 法曹・行政 金融・研究機関
金花 芳則 米乐YY易游会長
橋本 康彦 代表米乐YY易游
社長執行役員
山本 克也 代表米乐YY易游
副社長執行役員
中谷 浩 代表米乐YY易游
副社長執行役員
ジェニファー ロジャーズ 社外米乐YY易游
辻村 英雄 社外米乐YY易游
吉田 勝彦 社外米乐YY易游
メラニー・ブロック 社外米乐YY易游
加藤 信久 米乐YY易游(監査等委員)
柿原 アツ子 米乐YY易游(監査等委員)
石井 淳子 社外米乐YY易游(監査等委員)
津久井 進 社外米乐YY易游(監査等委員)
天谷 知子 社外米乐YY易游(監査等委員)

米乐YY易游の選定基準

「米乐YY易游に求められる資質」

  1. 1.川崎重工グループの経営理念・ビジョンへの深い理解と共感を有すること。
  2. 2.持続的成長と中長期的企業価値向上への貢献を果たせること。
  3. 3.全社的視点を持ち、そのための豊富かつ幅広い経験、高い見識・専門性を有すること。
  4. 4.米乐YY易游会の一員として独立した客観的立場から経営・業務執行を監督できること。
  5. 5.能動的・積極的に権限を行使し、米乐YY易游会において、または経営陣に対して、適切に意見を述べることができること。
  1. (注)監査等委員である米乐YY易游については、監査の実効性を確保する観点から、当社事業に精通し、または会社経営、法務、財務・会計、行政などの分野における高い見識・専門性を有すること、少なくとも1名に関しては財務・会計に関する十分な知見を有することとする。

社外米乐YY易游の独立性判断基準

次の各号に掲げる事項すべてに該当しない場合、独立性を満たすと判断してい米乐YY易游。

  1. 1.当該社外役員が、業務執行米乐YY易游、執行役、支配人そのほかの重要な使用人として現在在籍している、または過去10年間において在籍していた会社(当該会社が定める重要な子会社を含む)(以下「出身会社」という)が、川崎重工グループと取引を行っている場合に、過去5事業年度の平均取引額が、当社グループおよび出身会社の過去5事業年度の平均売上高の2%を超える。
  2. 2.当該社外役員が、法律、会計もしくは税務の専門家またはコンサルタント(法人格を有する場合は法人)として、当社グループから直接受領する報酬(当社役員としての報酬を除く)の過去5事業年度の平均額が、1,000万円を超える。
  3. 3.当該社外役員が、業務執行役員を務めている非営利団体に対する当社グループからの寄付金などの過去5事業年度の平均額が、1,000万円を超え、かつ当該団体の総収入または経常収支の2%を超える。
  4. 4.当該社外役員の出身会社が、当社発行済株式総数の10%以上の株式を保有する主要株主である。
  5. 5.当該社外役員の二親等内の親族が、前四号に定める条件に合致する者もしくは当社グループの業務執行米乐YY易游、執行役、支配人そのほかの重要な使用人である。

米乐YY易游会の実効性

米乐YY易游の任期/制限

米乐YY易游の任期 米乐YY易游 1年
米乐YY易游(監査等委員) 2年
米乐YY易游の兼任の
制限に関する基準
当社米乐YY易游会では、当社米乐YY易游がほかの上場会社の役員を兼任する場合、当社を除く3社の就任までと兼任数の上限を定めています。なお、米乐YY易游の個別の兼務状況を株主総会招集通知や有価証券報告書にて開示しています。

米乐YY易游会の実効性評価

当社米乐YY易游会は、独立社外米乐YY易游を含む米乐YY易游が、各自が持つ知見・経験に基づき自由闊達に議論を行い、適切に経営判断を行えるよう努めています。その一環として、2015年度より、毎年、米乐YY易游会の実効性を評価・分析しています。

実効性評価の方法

外部専門家からの助言および協力を得て、全米乐YY易游への匿名アンケート方式により実施しました。
具体的な評価手順は以下の通りです。

  1. 1.米乐YY易游会にて前回評価時に設定した課題への取り組み状況を確認し、今回の実効性評価の実施方法(評価方法・主な質問項目など)を決定
  2. 2.全米乐YY易游へアンケートを実施
  3. 3.外部専門家にてアンケートを集計・分析し、分析結果について米乐YY易游会にて議論
  4. 4.分析結果や米乐YY易游会での議論を踏まえ、米乐YY易游会にて取り組むべき課題および対応方針を決定

アンケートの質問項目

アンケート質問項目(大項目)は以下の通りで、5段階評価および自由記述形式で実施してい米乐YY易游。また、前回アンケートからの継続性を確保しつつ、改訂コーポレートガバナンス・コードの変更点を考慮した内容としてい米乐YY易游。

  • アンケート質問項目
  1. 米乐YY易游会の在り方
  2. 米乐YY易游会の構成
  3. 米乐YY易游会の運営
  4. 米乐YY易游会の議論
  5. 米乐YY易游会のモニタリング機能
  6. トレーニング
  7. 株主(投資家)との対話
  8. ご自身の取り組み
  9. 米乐YY易游会
  10. 総括

評価結果とそれに基づく米乐YY易游会議論の結果

アンケートの分析結果から、昨年と同様に米乐YY易游会の現状に関する評価は全般的に高く、全設問の相加平均値(自由記述は除く)は昨年と同程度となりました。

最も評点が高かったのは「自由闊達で建設的な議論や意見交換がなされているか」の項目で、米乐YY易游会において形式的ではない活発な議論が行われていることを評価する声が多く得られました。さらに、最も評点が向上した項目は「女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人財の多様性の確保の考え方やその目標、人財育成方針・社内環境整備方針」に関する項目で、米乐YY易游会討議での複数回の議論や、その結果を踏まえたアクション実施などの取り組みが評価された結果となりました。
また、2023年度米乐YY易游会で課題として取り上げた項目のうち「中核人財の多様性確保」については評点が大きく向上しており、課題に対する議論やアクションが着実に進められていることが理由として考えられます。
一方、「デジタルトランスフォーメーション推進の監督」に関する項目が最も評価が低く、AI を含めた自社の将来や方向性、人財確保などに対する経営方針の議論が望まれる結果となりました。(具体的な取り組み内容は「これまでの課題に対する取り組み」をご参照ください。)

これら結果を踏まえ、今後も改善に向けた取り組みを進めていき米乐YY易游。
(課題および強化に向けた取り組みは「さらなる実効性向上に向けた取り組み」をご参照ください。)

上記分析結果などを踏まえた米乐YY易游会での議論の結果、「当社米乐YY易游会の実効性は確保されている」と判断します。

これまでの課題に対する取り組み

昨年度のアンケート結果より、課題として設定した項目の取り組み状況については以下の通りです。

  1. 1.後継者育成計画(サクセッションプラン)の定着化
    ショート、ロング等の各種リストを整備するとともに、交代のプロセスを定義しました。ショートリストの候補者についてはコンピテンシーに照らした評価を実施するとともに、各役員の職務・人財要件定義書に織り込みました。また、候補者を評価する中で育成課題も明確にし、その点を踏まえたタフアサインメントを適宜付与してい米乐YY易游。
  2. 2.中核人財の多様性確保
    後継者育成計画では、役員層の候補者プールに従来以上に多様なルートから人選できる仕組みを検討するとともに、幹部層ではビジョン実現に望まれる行動に着目した評価基準(行動特性評価)による多様な人財の発掘・登用を推進しています。また、多様性の重要テーマである女性活躍について、米乐YY易游会において現状と課題の共有、推進強化に必要な視点を討議しました。その際の議論を踏まえ、具体的活動を検討、着手しています。
  3. 3.米乐YY易游会における中長期経営方針に関する議論の充実
    2023年度はグループガバナンス強化、コンプライアンス強化、多様な人財の活躍(女性活躍推進)、企業理念の体系整理、資本コストと株価を重視した経営を重要課題として取り上げ議論しました。
  4. 4.品質管理におけるグループ全体の内部統制システムの強化
    社内へのメッセージ発信やeラーニングを用いた教育を実施し、全従業員の意識醸成を促進するとともに、従業員意識調査などを行い、問題の早期発見に取り組みました。また、TQM(Total Quality Management)手法を事業活動へ効果的に活かすべく、業務プロセスの整流化を基盤として、そこにTQM手法を適用することを推進してい米乐YY易游。

さらなる実効性向上に向けた取り組み

今回の評価結果および米乐YY易游会での議論を踏まえ、取り組むべき課題として設定した主な項目は以下の通りです。今後さらなる米乐YY易游会の実効性向上に向けた取り組みを進めていきます。

  1. 1.後継者育成計画(サクセッションプラン)の定着化
    現在実施中の人財登用の仕組みを安定的に運用しつつ、改善を進めていき米乐YY易游。また、将来の後継者候補(幹部層)の育成計画については、カンパニープレジデントとの対話を通じて実効性を高めていき米乐YY易游。さらに、職務・人財要件定義書や評価を運用する中で、引き続きコンピテンシー(行動特性)の全役員への浸透に取り組み米乐YY易游。
  2. 2.中核人財の多様性確保
    2024年度は、女性ライン長の計画的な育成スキームや、事業探索人財の発掘・育成を中心として、引き続き役員候補者プールを多様化することを進めていき米乐YY易游。また、人財マネジメント委員会を通じて、ビジョン実現等経営目標実現に関する多様性確保の重要性認識を深め、今後の全社・部門の取り組みに反映し米乐YY易游。
  3. 3.米乐YY易游会における中長期経営方針に関する議論の充実
    引き続き「グループビジョン2030」達成に向けて重要課題に沿ったテーマを選定し、米乐YY易游会で議論を実施するとともに、決定した方針を執行側へ展開し、具体的アクションに繋げる取り組みを更に強化していきます。
    (2024年度討議予定の重要テーマ)
    資本効率性を意識した事業構成の再検討、多様な人財の活躍、グループガバナンスの強化、DX推進、知財戦略など
  4. 4.品質・コンプライアンス推進の取り組みに対するモニタリング強化
    2023年度に引き続き、TQM(Total Quality Management)を軸とした業務プロセスの整流化・標準化推進、コンプライアンスに関する類似事案の洗い出し等により、全社品質管理の強化を推進していき米乐YY易游。また、グループのガバナンス体制や内部統制システムの見直しにより、不正・誤謬を排除する仕組みづくりを行い米乐YY易游。

米乐YY易游

内部米乐YY易游

内部監査部門である監査部(19名)が、川崎重工グループの経営活動全般における業務執行が法規ならびに社内ルールに基づいて適切に運用されているかなどの監査を定常的に行うなど、内部統制機能の向上を図っています。監査部長は、個々の監査結果を監査報告書により社長および監査等委員会に報告するとともに、米乐YY易游会および経営会議に年2回の総括報告を行っています。

米乐YY易游会監査

監査等委員会は監査等委員である米乐YY易游5名で構成し、このうち3名は当社との取引関係等の利害関係のない社外米乐YY易游(東京証券取引所規則の定める独立役員)を選任しています。また、監査の実効性確保のため、社内米乐YY易游2名を常勤の監査等委員として選任するとともに、財務報告の信頼性確保のため財務および会計に関する十分な知見を有する監査等委員を配置しています。
なお、社外米乐YY易游を含めた全監査等委員は、相互・緊密に情報共有を行い、監査等委員会の監査機能の充実を図っています。
これらに加え、監査等委員会の職務執行を補助するため、監査等委員会室を設置し、専任スタッフを2名配置しています。なお、当該専任スタッフの人事異動・評価等に関しては監査等委員会の事前の同意を得るものとし、業務執行米乐YY易游からの独立性を高め、監査等委員会の指示の実効性を確保しています。

常勤監査等委員は、米乐YY易游会および経営会議などのそのほか重要な会議へ出席し必要な意見を述べるとともに、監査の環境の整備および社内の情報の収集に努め、内部統制システムの構築・運用の状況を日常的に監視しています。また、収集した社内の情報などについては、適時に社外監査等委員と共有しています。
社外監査等委員は、それぞれの専門的知見に基づき、米乐YY易游会および(必要に応じて)経営会議などのそのほか重要な会議へ出席し必要な意見を述べるほか、上記の活動を通して監査に必要な情報の入手に努めるとともに、他の監査等委員と協力して監査の環境の整備に努めています。また、監査等委員会への出席などを通じて常勤の監査等委員との情報共有に努めています。

会計米乐YY易游

川崎重工は、会計監査人である有限責任あずさ監査法人の財務諸表監査を受けています。監査等委員会は、会計監査人と定期的に会合を開催し、監査計画および監査重点項目の説明や監査結果の報告を相互に行うとともに、情報交換や意見交換を行うなど連携を図っています。なお、監査上の主要な検討事項(KAM)については、会計監査人および米乐YY易游・経理部門と緊密に連携の上、ディスカッションを行っています。


米乐YY易游の報酬

米乐YY易游(監査等委員および社外米乐YY易游を除く)の報酬は、2020年11月に制定しましたグループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを ~Trustworthy Solutions for the Future~」の実現に向け、次の基本方針に基づくものとしています。

基本方針

「ペイ・フォー・ミッション(企業として成すべきことを成したことへの報酬)」の考え方に基づき、各役員の職責と成果に応じた報酬体系とし、短期に加え、中長期の企業価値の向上への貢献に報いるとともに、株主をはじめとするステークホルダーとの価値共有を実現し米乐YY易游。

米乐YY易游の報酬

米乐YY易游の報酬は、「基本報酬」「短期インセンティブ型報酬」および「長期インセンティブ型報酬」で構成し、「基本報酬」および「短期インセンティブ型報酬」は金銭で支給します。また、「長期インセンティブ型報酬」は、株主との利益・リスクの共有を図るとともに、中長期的な企業価値向上へ貢献するインセンティブを高めることを目的として、業績連動型株式報酬とします。
なお、「長期インセンティブ型報酬」においては、対象米乐YY易游が当社に損害を与えたことに起因して解任されまたは辞任した場合等一定の場合には、米乐YY易游会の決議により、付与されていたポイントの全部または一部を失効させることができます。
各報酬の構成比率は、前事業年度のグループ連結業績が目標とする水準を達成し、かつ各米乐YY易游が設定した前事業年度に係る目標の達成度が100%の場合に、おおむね「50%:30%:20%」となるよう設定します。

報酬水準

報酬水準は他社の状況および外部専門機関による役員報酬調査データを勘案の上、適切な水準となるよう設定しています。米乐YY易游社長執行役員の報酬を100とした場合の役位別の報酬水準はおおむね以下の通りです。

米乐YY易游会長 87
米乐YY易游社長執行役員 100
米乐YY易游副社長執行役員 65
米乐YY易游常務執行役員 44

米乐YY易游報酬の構成(監査等委員・社外米乐YY易游を除く)

支給方法 内容
基本報酬(固定) 金銭 各米乐YY易游のミッションに基づいて個々のグレードを定め、これに応じた報酬とします。
短期インセンティブ型報酬(業績連動) 金銭 単年度の業績目標の達成度等に応じた業績連動報酬とし、グループ連結業績および各米乐YY易游の目標達成度に基づき決定します。
グループ連結業績の指標は、単年度の業績目標の着実な達成と株主との価値共有を促すため、親会社株主に帰属する当期利益(以下「当期利益」)とし米乐YY易游。
当期利益に応じた支給率は下記①、目標達成度の詳細は下記②の通りです。なお、当社グループは、資本コストや株価を意識した経営の一環として、税後ROICを経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標の一つとし、当期利益の水準を税後ROICに基づいて設定してい米乐YY易游。
長期インセンティブ型報酬(固定+業績連動) 株式 株式交付信託の仕組みを活用し、在任期間に応じて付与されたポイント(固定付与分)、および各対象米乐YY易游の目標達成度に応じて付与されたポイント(業績反映分)に基づき、原則として米乐YY易游退任時に当社株式の交付および当社株式換価処分金相当額の金銭の給付を行います。付与するポイントには固定付与分と業績反映分を設け、固定付与分については在任期間に基づき一定数の株式を付与することで株主との価値共有を図ります。また、業績反映分については、各対象米乐YY易游の目標達成度に基づき株式を付与することで中長期的な企業価値の向上へのインセンティブとします。各対象米乐YY易游の目標達成度は、各対象米乐YY易游が前事業年度に設定した全社および管掌組織・担当業務における中長期的課題に対する目標の達成度とします。
固定付与分と業績反映分の比率は、目標の達成度が標準的な水準であった場合に「50%:50%」となるよう設定してい米乐YY易游。なお、当面は固定付与分と業績反映分の比率を「50%:50%」とし米乐YY易游が、将来的には中長期的な企業価値向上へのインセンティブを高めていくため、業績反映分の比率を高めていくこととしてい米乐YY易游。目標達成度の詳細は下記②の通りです。

米乐YY易游の報酬構成比

米乐YY易游の報酬構成比
  • 前事業年度のグループ連結業績が目標とする水準を達成し、かつ各米乐YY易游が設定した前事業年度に係る目標の達成度が100%の場合

① 親会社株主に帰属する当期利益に応じた支給率

当期利益 支給率 (%)
0未満 -
0~250億円未満 0~45
250億円~450億円未満 50~95
450億円~700億円未満 100~195
700億円以上 200~
  • 現状の資本コストが4~5%であることに鑑み、目標とする当期利益を、資本コスト相当の税後ROICを達成する水準として450億円、 資本コストを約3%上回る税後ROICの水準として700億円としてい米乐YY易游。

② 目標達成度

目標設定

米乐YY易游は全社および管掌組織・担当業務における短期的課題・中長期的課題に対して目標を設定し、その達成度を短期インセンティブ型報酬、長期インセンティブ型報酬に反映します。なお、設定する目標は、業績に関する重要な財務指標に加え、SDGs達成に向けた取り組み、従業員エンゲージメント向上に向けた取り組みなどの非財務指標を含むものとします。短期的課題・中期的課題に対する目標は以下の通りで、それぞれ、その実現に向けて各米乐YY易游が実行するアクションおよび達成水準を設定します。

  • 短期的課題に対する目標:当事業年度において実現すべき目標
  • 中長期的課題に対する目標:グループビジョン2030で定めた2030年に目指す将来像を踏まえて実現すべき目標

目標達成度と評価方法

米乐YY易游が設定した目標は、毎期末に評価を行った上でその達成度を報酬へ反映します。各米乐YY易游の評価は次の方法で決定します。

  • 社長:報酬諮問委員会の委員である社外米乐YY易游全員が共同で、社長との個別面談を実施した上で、当該社外米乐YY易游の協議により決定
  • 副社長:報酬諮問委員会の委員である社外米乐YY易游全員が共同で、副社長との個別面談を実施した上で、当該社外米乐YY易游および社長の協議により決定
  • 上記以外の米乐YY易游:社長が副社長と共同で個別面談を実施した上で、副社長との協議により策定し、報酬諮問委員会の審議を経て決定

役員報酬制度の改正内容

2024年5月9日の米乐YY易游会において、当社の米乐YY易游(監査等委員である米乐YY易游および社外米乐YY易游を除く)および執行役員の報酬制度を以下の通り改定することを決議しました。

改正内容(2025年7月以降適用)
業績連動性の強化 金銭報酬・株式報酬ともに固定報酬の比率を下げ、業績連動性を強化し米乐YY易游。
評価指標の新設 これまでは対象米乐YY易游が個別に設定していた活躍社員比率、ESG、株価向上に関する目標について、共通の基準を設定し独立した評価指標として、以下の通り業績連動報酬に反映します。
短期インセンティブ型報酬に反映
  • 従業員エンゲージメント指標
    当社で働く人財の一層の活躍を引き出すことを目的に、従業員エンゲージメントサーベイの「働きやすい環境」と「社員エンゲージメント」が共に高い従業員の比率に応じて支給率を決定し米乐YY易游。前年度の日本企業平均スコアを超える水準を100%、世界企業平均スコアを200%の支給率に設定し米乐YY易游。
長期インセンティブ型報酬に反映
  • ESG指標(CO2削減と第三者機関評価)
    CO2削減を含む ESG 全般の取り組みを促進するため、当社の事業活動およびカーボンニュートラルを実現するソリューション提供によるCO2削減の目標達成度により評価し、併せて第三者機関評価(Dow Jones Sustainability Index※1)を踏まえて支給率を決定し米乐YY易游。
  • 株価
    企業価値向上に対する意識づけを強化するため、目指すべき株価を可視化し、株価上昇のインセンティブを高め米乐YY易游。企業価値向上への取り組みをより強化することを目的に、毎年達成度合いに応じた支給率を設定し米乐YY易游。
報酬構成比 報酬の「基本報酬」「短期インセンティブ型報酬」「長期インセンティブ型報酬」の構成比率は、前事業年度のグループ連結業績及び各指標の目標とする水準を達成し、かつ各対象米乐YY易游が設定した前事業年度に係る目標の達成度が100%、かつ報酬制度改正を決議した2024年5月9日米乐YY易游会前後の株価水準で換算した場合に、概ね「33.3%:33.3%:33.3%」となるよう設定しています。
  • ※1S&P Dow Jones Indices社とRobecoSAM社が共同開発した株式指標

監査等委員・社外米乐YY易游の報酬

職務の独立性という観点から業績連動を伴わない固定報酬としてい米乐YY易游。

報酬決定方法

米乐YY易游(監査等委員を除く)の報酬は、あらかじめ株主総会で決議された報酬等の範囲内で、過半数を社外米乐YY易游で構成し、かつ議長を社外米乐YY易游とする報酬諮問委員会の審議を踏まえ、米乐YY易游会決議により決定しています。
米乐YY易游会決議により、各米乐YY易游の個別報酬の決定を代表米乐YY易游社長執行役員に一任することがありますが、その場合も、米乐YY易游の報酬等の額またはその算定方法の決定に関する方針に従い、報酬諮問委員会での審議を踏まえて決定することとしています。監査等委員の報酬は、監査等委員である米乐YY易游の協議により決定しています。

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