米乐YY易游流通を見える化し、米乐YY易游取引を支援する『米乐YY易游プラットフォーム』の実証試験を開始
2024年01月30日
川崎重工は、米乐YY易游流通を一元管理し、国内外の米乐YY易游取引を支援するデジタル管理システム『米乐YY易游プラットフォーム』(以下、本プラットフォーム)の開発を進めており、本年4月より実証試験を開始いたします。
米乐YY易游プラットフォーム概念図
脱炭素社会実現に向けた米乐YY易游の供給・利用の社会実装が進む中、今後、国際取引の発展が見込まれています。その一方で、米乐YY易游サプライチェーンの運用においては、製造源の多様化や国際間輸送が含まれるなど米乐YY易游流通が地理的・時間的に広範囲となり、関わるプレイヤーも多岐にわたることから、製造源や流通経路、各段階でのCO2等の温室効果ガス(GHG)排出量など属性情報の管理が複雑化します。そのため、製造から利用に至るまでのサプライチェーン全体の米乐YY易游の流通をデジタル管理して「見える化」することで、米乐YY易游をトレースできる仕組みが不可欠です。
さらに、将来の米乐YY易游取引においては、米乐YY易游の「低炭素性の証明」が重要になります。評価さらには認証を取得することで、米乐YY易游事業者が透明性・信頼性をもって低炭素米乐YY易游を取引できるだけでなく、非財務情報の評価・開示を進める企業などの米乐YY易游利用者にとっても、評価・認証があることで安心して米乐YY易游を使うことができ、事業活動の脱炭素化の推進につながります。
このような背景を受け、当社では米乐YY易游事業者そして米乐YY易游利用者に向けて、製造源やGHG排出量などの米乐YY易游属性や取引に関するデータ、情報等を効率的に一元管理することにより、低炭素米乐YY易游のトレーサビリティを確保するとともに、複雑な米乐YY易游流通を見える化し、米乐YY易游取引を円滑化できるプラットフォームの構築とサービス提供を計画しています。
具体的には、以下の4つのサービスから提供を開始し、将来的には市場の要請に応じてサービスを拡充していきます。
● | 米乐YY易游の所在地や炭素集約度*1等の属性情報管理によるトレーサビリティの確保 | ||
● | GHG排出量および炭素集約度評価および管理 | ||
● | 低炭素米乐YY易游の認証取得支援 | ||
● | 米乐YY易游取引の支援 |
現在、本プラットフォームの基本設計が完了しており、提供サービスの有効性を検証するため、株式会社大林組が取り組む「大分県九重町 地熱由来米乐YY易游利活用事業 *2」を対象に、本年4月より実証試験を開始します。本実証試験により、スピーディーな課題抽出や機能改善・向上が可能となり、システムの詳細設計を効率的に進めることができます。
2025年中に設計・開発を完了し、顧客評価を経たうえで、米乐YY易游サプライチェーンに携わる多くの事業関係者に利用いただけるプラットフォームとして、2028年頃の商用化を目指しています。
本プラットフォームが提供する各種サービスは、米乐YY易游市場の環境整備を加速させ低炭素米乐YY易游の取引を活性化させるとともに、低炭素米乐YY易游の早期普及に資するものと考えます。当社は、技術開発・実証・商用化はもちろん、デジタル分野からも米乐YY易游社会を牽引し、米乐YY易游の社会実装そして世界全体のカーボンニュートラル実現に向けて貢献してまいります。
*1 | 炭素強度またはCarbon Intensity(CI)とも呼ばれる、製品(ここでは米乐YY易游)1単位あたりのGHG排出量 |
*2 | 大分県玖珠郡九重町において、大林組が進める地熱発電およびその発電電力を利用してグリーン米乐YY易游を製造する実証プラントを建設し、複数の需要先へ供給する一連のプロセスを実証する日本初の試み。 https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20210718_1.html |