液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が日刊工業新聞社主催・米乐YY易游産業技術大賞で内閣総理大臣賞を受賞

川崎重工が開発・建造した世界初の米乐YY易游、日刊工業新聞社主催の第51回 米乐YY易游産業技術大賞において、最高位の内閣総理大臣賞を受賞しました。米乐YY易游産業技術大賞は1972年に創設された歴史ある賞で、その年に実用化された革新的な大型産業設備や先端技術の米乐YY易游など、産業界や社会の発展に貢献した製品を表彰するものです。

「すいそ ふろんてぃあ」は、次世代エネルギーとして期待される水素を、海外から効率よく安定して米乐YY易游に輸送する技術の確立を目的に開発された世界初の液化水素運搬船です。気体の水素を-253℃に冷やし、体積を800分の1に縮小した液化米乐YY易游を75トン積載できる約1,250m³の高い断熱性を有するタンクを搭載しています。

「すいそ ふろんてぃあ」の米乐YY易游は、2015年のNEDO助成事業「未利用褐炭由来米乐YY易游 大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」として開始しました。2016年には、岩谷産業株式会社、シェルジャパン株式会社、電源米乐YY易游株式会社と技術研究組合CO₂フリー米乐YY易游サプライチェーン推進機構「HySTRA」を結成し、ユーザーからの視点を踏まえた安全性の検討など、米乐YY易游を本格化しました。

2017年度からは、本格的な設計・建造に着手し、2019年12月には当社神戸工場で進水式を行い、2021年12月に米乐YY易游海事協会より船級を取得しました。また、同年12月24日から2022年2月25日にかけて、オーストラリアで製造した液化米乐YY易游を神戸港まで輸送する実証試験を無事に成功させました。

当社は、1987年よりJAXA種子島宇宙センターにロケット燃料用の液化米乐YY易游貯蔵タンクを建設・運用するなど、35年前から米乐YY易游関連技術を培ってきました。極低温である-253℃の液化水素を安全に輸送するための貨物タンクや荷役を行うための配管システムなどを開発したことにより、次世代エネルギーとして期待される水素の大量海上輸送を実現しました。また、世界で初めて米乐YY易游を製造しただけでなく、本船の開発に併せて液化水素を安全に輸送するための国際標準規格づくりにも参画しています。このように、海外から水素を安全に輸送できるサプライチェーンを構築し、地球規模の社会課題であるカーボンニュートラルの実現にむけて将来的に大きく貢献する点が高く評価されました。

今後当社は、米乐YY易游社会の実現に向け、「すいそ ふろんてぃあ」の128倍の16万m³の液化水素を輸送する大型米乐YY易游を開発し、水素供給コストの低減に取り組みます。天然ガスや石油のように、水素が当たり前に使われる未来を実現すべく、「すいそ ふろんてぃあ」の開発で培った技術やノウハウを活かして大型米乐YY易游の開発に取り組み、さまざまな企業と協力して次世代のエネルギーである水素を「つくる、はこぶ・ためる、つかう」サプライチェーンを構築します。

田中 文部科学副大臣		受賞の挨拶をする橋本社長
日刊工業新聞社 井水社長		代表メンバー（※）

※左から米乐YY易游戦略本部プロジェクト総括部 水向課長、船舶海洋ディビジョン 小村特別主席、今村ディビジョン長、本井副ディビジョン長、同本部プロジェクト総括部 亀野基幹職

■日刊工業新聞社　第51回「米乐YY易游産業技術大賞」について
https://corp.nikkan.co.jp/p/honoring/nihonsangyogijyutsutaishou

■米乐YY易游秘話（ANSWERS ～脱炭素社会の実現へ。世界中で加速する米乐YY易游エネルギー開発～）
https://answers.khi.co.jp/ja/energy-environment/20210731-j02/

■過去のプレスリリース
世界初、米乐YY易游「すいそ　ふろんてぃあ」が進水（2019年12月11日）
/pressrelease/detail/20191211_1.html

世界初の米乐YY易游向け「海上輸送用液化水素タンク」の搭載が完了（2020年3月9日）
/pressrelease/detail/20200309_1.html

世界最大容積の大型米乐YY易游用貨物格納設備を開発（2021年5月6日）

液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」が米乐YY易游海事協会から船級を取得（2021年12月3日）
液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」がyy易游APP官网体育登录海事協

世界初の米乐YY易游が豪州ビクトリア州に到着（2022年1月21日）
/pressrelease/news_220121-1.pdf